ヒロアカの「クロノスタシス」は心理学用語!

アニメ心理学

僕のヒーローアカデミアの登場人物、クロノスタシス。

この「クロノスタシス」は、心理学用語から来ています。

クロノスタシスのプロフィール

クロノスタシスは、死穢八斎會の若頭補佐。

本名:玄野針(くろのはり)

個性:クロノスタシス

時計の針のような形状の頭髪を伸ばし、その頭髪で刺すことで相手の動きを遅くすることができる。

ただし、本人が停止している状態でないと針を伸ばせない。

 

心理学における「クロノスタシス」とは

クロノスタシス」とは、時間に関する錯覚の一種。

あるイベントや課題の直後の事象の時間が延長して知覚されることを指します。

例えば、動いている電車の窓から外を見ていると、速い眼球運動(サッケード)が起きます。そのサッケードの直後に時計を見ると、本来1秒ごとに進む秒針が1秒よりも長く留まっているように見えます。そういった現象が起きることから、stopped-clock錯視とも呼ばれます。

 

心理学の「クロノスタシス」と玄野のクロノスタシスを比較

心理学における「クロノスタシス」は、時間が延長して知覚される錯覚のこと。

対して玄野針の個性であるクロノスタシスは、相手の動きを遅くさせるものです。相手に時間を長く感じさせたり、周囲のものの動きがゆっくり見えるようにするのではありません。個性を使われた相手は、むしろ、周囲の時間の流れが速く感じるのではないでしょうか。だとすれば、心理学における「クロノスタシス」とは真逆の現象が起きていることになりますね。

 

参考文献

  • 四本 裕子 (2013). 時間知覚 大山正・今井省吾・和氣典二 (編) 新編感覚・知覚心理学ハンドブック (p.1664) 誠信書房

タイトルとURLをコピーしました