会話をするとき、相槌を打つのは至極当然のことです。
が、その相槌は相手にどのような影響を与えるのでしょうか。
どのような相槌なら相手に好印象を与えることができるのでしょうか。
モテる相槌の打ち方を心理学的な観点から解説していきます。

合コン前に要チェックやで~
モテる相槌はこれだ!
肯定的な相槌を打つべし
1955年のVerplanckの実験では、聞き手が言ったことに賛成したり、要約して言い換えたりして肯定的な承認を多くするようになると、話し手の発言が増加しました。
逆に、聞き手の肯定的な承認が減ったり、否定的な反応をしたりすると話しての発言が減少しました。
つまり、相手の話に対して肯定的な相槌を打ち、肯定的な態度を示すことで、相手の発言を促すことができ、結果的に会話を盛り上げることに繋がります!
会話が盛り上がればお互いのことをよく知ることができ、親密になれる可能性がグッと上がります!
ひたすら肯定ッ!!
肯定的な相槌を打つということは、つまり、話し手のことを認めるということ。認めるということは、聞き手が話し手と同じような態度や意見、価値観を持っていることを話してに伝達することを意味しています。
人間は、態度の類似性が高いほど、互いのことを好意的に思うようになるという特性をもっています。
相槌を駆使し、話し手と態度を類似させることで、話し手からの好感度を上げることができるのです。

肯定するだけじゃなくて、テンションも話し手に合わせてあげればよりいい感じだね。
恋の沼への入り口
実は、肯定的な相槌を打っていると、話し手に好きになってもらいやすくなるだけでなく、相槌を打っている聞き手も話し手のことを好きになりやすくなります。
これは、自己知覚理論で説明することができます。
自己知覚理論とは、人は自分の態度を知るのに、自分の行動とその行動が起こった状況とを観察して、自分の態度をそこから推察して知るようになるという考え方です。
「話し手に対して肯定的な相槌を打っている」という自分の行動から、「話し手にこんな肯定的な態度を取っているのは、話し手のことが好きだからだ」という推察をしてしまうのです。
参考文献
- Bem,D.J.(1972). Self-perception theory. In L.Berkowitz(Ed.)
- Verplanck,W.S.(1955). The control of the content of conversation:Reinforcement of statements of opinion.