名義尺度
物事を分類するために各カテゴリに与えられた数値による尺度
例)あんこ:0、きなこ:1、みたらし:2
- 相互に入れ替え可能
- 最頻値、絶対頻度、相対頻度が求められる。
ただし、
- 順序に意味がない。
- 平均値や中央値を求めても意味はない。
- 大小比較、差、比など、数値自体に意味を見出すような処理ができない。
順序尺度
数の順位の指定を行うための尺度
例)成績の1位、2位…
- 大小関係を表すことができる。
- 中央値や、最頻値、絶対頻度、相対頻度が求められる。
ただし、
- 順序には意味があるが、差に意味がない。数値として表れた差が内容と一致しない。
例えば、成績の1位と2位の差は「1」、2位と3位の差も「1」だが、1位と2位の成績の差と、2位と3位の成績の差が等しいことを表すわけではない。 - よって、平均値を求めても意味がない。
間隔尺度
等間隔性をもつ尺度
例)温度の1℃、2℃…
- 大小関係を表すことができる。
- 差に意味があるため、加減が可能。
ただし、
- 絶対的な原点は持たず、任意の点を原点としている。
- 0が「無」を意味しない。0にも意味がある。
例えば、温度が0℃でも、温度が無くなるわけではない。水が凍る基準点を意味する。 - よって、比は意味を持たず、乗除は不可。
例えば、温度の2℃は1℃の2倍熱いことを意味するわけではない。
比率尺度
加減乗除がすべて可能な尺度
例)身長、質量、速度、絶対温度(K)
- 絶対的な原点がある。
- 差にも比にも意味がある。
まとめ
- 名義尺度・順序尺度
数値に対して加減乗除の四則演算を行うことができない。
そのため、平均などを求めても意味がない。
- 間隔尺度・比率尺度
尺度同士の加減が意味を持つので、平均、分散、相関係数などを求められる。
間隔尺度と比率尺度の違いは、絶対的な原点があるかどうか、比が意味を持つかどうかである。